オカヤドカリにあげてはいけない食べ物は何かあるのでしょうか?
”雑食”ということで、オカヤドカリには毎日いろんな餌をあげるようにしていました。
ふと気づいたのね。
知らず知らずあげてしまい、命に危険を及ぼしてしまうなんてことは避けたいですよね。
餌としてあげてもいいものでも食べてくれないという場合もあり、それも併せて調べてみました。
こんなことが分かります
- オカヤドカリにあげてはいけない食べ物
- オカヤドカリが餌を食べないとき
オカヤドカリの餌について悩んでいる方の参考になれば幸いです^^
オカヤドカリにあげてはいけない?注意したい餌
オカヤドカリにあげてはいけないものを最初におさえておきたいですね!
順に見ていきましょう。
- 刺激の強いもの
- ほうれん草
- 農薬や薬品が使われたもの
あげてはいけない①刺激の強いもの
オカヤドカリには、刺激の強いものを餌としてあげるのは避けましょう。
わさびやからし、ネギやタマネギなどのネギ類、柑橘類などは、避けたほうが無難です。
実際に命を落としたという情報はなかったのですが、ネギ類は「犬や猫が中毒になる物だから避けよう!」と言っている情報が数件見られました。
私も、ネギ類や大根・にらなどはあげたことがありません。
犬が長ねぎや玉ねぎなどネギ類を食べると、これに含まれる香味成分「アリルプロピルジスルフィド」という有機硫黄化合物が、犬の赤血球を壊すという現象(これを溶血と言います)を引き起こします。
赤血球が溶血することにより、犬は溶血性貧血を引き起こし、貧血が重度になると死亡例も報告されているため、ネギ類は非常に危険な食べ物だと言っていいでしょう。
参考:https://pshoken.co.jp/note_dog/dog_ngfood/case007.html
あえて刺激の強いものを選ぶ必要はありませんね。
あげてはいけない②ほうれん草
ほうれん草に含まれているシュウ酸は、カルシウムの吸収を阻害する効果があります。
オカヤドカリにとってカルシウムは、甲殻を作るのに必要となる重要な栄養素なので、吸収を阻害されると困ってしまいます。
人間にとってもほうれん草はアク抜きしてから食べることが推奨されています。
ほうれん草のシュウ酸は、3分間茹でることで40%前後減らすことができますが、電子レンジ調理ではほとんど減らすことができないようです。
あえてほうれん草をオカヤドカリの餌に使用する必要はないでしょう。
あげてはいけない③農薬や薬品が使われたもの
農薬はオカヤドカリにとって毒になってしまうため、なるべく無農薬の野菜を選ぶようにしましょう。
農薬の種類によっては、野菜の皮を除去したりよく洗ったりすれば落ちるものもあります。
その一方で浸透性農薬であるネオニコチノイド系は、果肉の中まで浸透してしまうことがわかっています。
むき身のアサリやカニなどの薬品処理をされているもの、添加物の多い加工食品もできれば避けたいところです。
オカヤドカリは体が小さいが故に、人間が平気な毒もかなり応えてしまうと考えられますね。
あげてはいけないものは避けよう!定番のオカヤドカリ餌
参考までに、我が家のオカヤドカリご飯をご紹介します。
- にんじん(一番上の部分。本来は料理中に出るゴミだが、大きめにカットしてお裾分け)
- オカヤドカリ用の餌(ペットショプにて購入。小さい粒状のもの)
- 人間がたまの贅沢で購入したフルーツの一部
- 卵の殻(内側を洗った後、沸騰した湯で熱湯消毒したもの。今回から追加)
- 動物性のものが少ないので、干しエビや焼き魚を試したい。
基本はにんじんで、定期的にヤドカリ用の餌を追加したりして同じものばかりにならないようにしています。
こういった顆粒のタイプは痛みづらいので置いておきやすいです。
ゼリーでミネラルを補う方法もいいなと思いつつ、私はまだ試していません。
また、生のお魚やお肉はあげたことがありますが、匂いや腐らないか心配で気が気ではなく、すぐに引き上げました。
→餌場が荒れていたので食べた模様です。(2024.4追記)
オカヤドカリが餌を食べない!まずは環境を見直そう
オカヤドカリがなかなか餌を食べない時、餌の内容を考える前に気にするべきが「環境」です。
- 環境に慣れていない
- 心地いい環境が整っていない
順に見ていきましょう。
オカヤドカリが環境に慣れていない
我が家にお招きした当初、ポップコーン(ヤドカリの好物として有名)や、野菜の切れ端を入れてみましたが、しばらく食べませんでした。
そっとしておいたら、そのうちゴソゴソ動き始め、気がついた時にはエサにも手をつけるようになっていました。
新しい家にやってきて緊張していたのか、湿度や温度がいつもと変わってしまって困惑していたのではないかと思われます。
オカヤドカリの心地いい環境が整っていない
また、初めての冬を迎えた時、ほとんど動かなくなってしまいエサも手付かずになってしまいました。
これは防寒対策が完璧でなかったことで、寒くて食事どころではなかったものと考えられます。
他の方の情報を見てみると、温度を保つことに気を取られ、湿度が下がってしまっていたことを原因としてあげていらっしゃいました。
湿度が下がってしまった時は霧吹きの必要性も考えてみるといいですよ。
>>オカヤドカリに霧吹きが必要かについてはこちらをご覧ください🎵
餌の内容に頭を悩ませる前に、環境に慣れるのを待つことや、環境を整えてあげることをしてみてくださいね。
オカヤドカリは脱皮の準備をしている時、餌を食べない?
脱皮が近い場合もエサを食べなくなるようです。
環境を整えたのにいつものようにエサを食べてくれないという時は、もしかしたらもうすぐ脱皮をしようと準備しているのかも知れません。
また反対に、脱皮の準備に入る前にはいつもより食べる傾向にあるということです。
- 脱皮が近い場合は、食べが悪くなる
- 脱皮の準備に入る前は、よく食べるようになる
つい先日まですごく食べていたのが急に食べなくなった、という時は特に脱皮間近の可能性が高いと考えられます。
脱皮はオカヤドカリにとってとても神経を使う行動なので、あまり干渉しすぎずに静かに見守ってあげられると良いですね🎵
オカヤドカリが餌を食べない時の対策!
オカヤドカリは雑食です。
雑食といえば我々人間と同じですよね。
次の点を押さえておきましょう。
- オカヤドカリは雑食
- オカヤドカリの好みは個体によって違う
オカヤドカリは雑食
雑食であると言うことは、いろいろな食べ物から栄養をとる必要があると言うことです。
オカヤドカリのお気に入りを見つけたからといって、そればかりを与えていては栄養が偏ってしまうのです。
いつも食べるものをあげつつ、「こんなものも食べるかな?」と様々なエサを試すようにしましょう。
オカヤドカリの好みは個体によって違う
オカヤドカリの餌の好みには、個体差があるようです。
我が家のオカヤドカリさんたちはにんじんが好物ですが、オカヤドカリの好物とされているポップコーンはあまり食べません。
また、ガジュマルの葉っぱもそれほど食べません。
以前皮を剥いたブドウをあげてみたことがありました。
こちらは大層お気に召したようで、独り占めしようとばかりに見えないところまで足早に持ち去った事がありました。
あげてみないと分からないね。
最近では、卵の殻がいいらしいという情報をゲットしました。
料理に使った卵の殻を洗って熱湯で茹で、冷ましてから飼育ケースに入れてみました。
上に乗っかってよく食べてくれたので、あげてみてよかったです!
オカヤドカリにあげてはいけないものとエサを食べない時の対策!まとめ
オカヤドカリにあげてはいけないものとエサを食べない時の対策をまとめてみました!
いかがでしたか?
あげてはいけないものがはっきりしたので、これらを避けてエサを与えるようにしましょう。
日々の食事で何をあげるかは重要ですね。
>>エサの内容や頻度について詳しくまとめた記事はここちらです。
いろいろな栄養をとってもらうという観点からも、人間のご飯のお裾分けというやり方が特におすすめです。
- ご飯やパン・ポップコーンで炭水化物
- 肉や魚介系でタンパク質
- 果物や野菜でビタミン・ミネラル
というように、人間の食事内容を一通りあげてみるのが分かりやすいのかなぁと思っています!
私もまだまだ試せていない食材がたくさんあります。
様々な食材を少しずつ試してゆっくり観察して、オカヤドカリのお気に入りを見つけてみてくださいね :-D🎵
小さな命を大切にしましょう。「オカヤドカリの声を届けてください」