皆さんはお家でパンを作るとき、スキムミルクを入れていますか?
私はパンを作り始めた時からずーっとスキムミルクは入れずに作ってきました。
なのでスキムミルクの存在も忘れていたのですが、ふと余っているプロテインが目につき、スキムミルクの代用で使えるのではないかと思いつきました。
ところが、作ってみたところ見事失敗。
納得がいかず、スキムミルクの代わりにプロテインはアリか?と調べてみると、「それはナシ」と言っているサイトに多数行き着いたんです。
見た目も牛乳由来なことも一緒なのに、なんでダメなの??
気になったので調べてみることにしました🎵
スキムミルク!プロテインで代用できる?
結論から言うと、プロテインはスキムミルクの代用にはならないようです。
スキムミルクの代わりとして入れるとするならば、プロテインは意味をなさないと言うことですね。
なんとなくわかっているつもりになっている両者ですが、ここで再確認しましょう。
- スキムミルクとは?
- プロテインとは?
プロテインは代わりにならない!スキムミルクとは?
スキムミルクとはなんでしょうか?
スキムミルクは牛乳から水分と乳脂肪分を除いたもので、水で戻すとさっぱりした牛乳になります。
脂肪分が抜いてあることで牛乳に比べて低エネルギーであるものの、たんぱく質とカルシウムは同等に含まれています。
スキムミルクの代わりにできない!プロテインとは?
プロテインとは、直訳すると『たんぱく質』のこと。
メジャーなものはたんぱく質の種類でいうと動物性と植物性の2つに分けられます。
- ホエイプロテイン、カゼインプロテイン…生乳を原料として生成される動物性タンパク質
- ソイプロテイン…大豆を原料として生成される植物性タンパク質
味をつけて売られているものが多いので、ミルキーな味をイメージしていましたが、プレーン味のプロテインは”ただの粉”だそう。
スキムミルクのように牛乳要素はないので注意が必要です。
スキムミルクの代用でなくてもパンにプロテインを入れたい!
それでも余ったプロテインをパンに入れたい!という方には、プロテイン入りのパンレシピを参考にしましょう♪
- クックパットで調べてみるとたくさんのプロテインパンレシピが載っています。『プロテインパン ホームベーカリー』
- 楽天レシピの『HBで!プロテイン入りの食パン』というレシピは作りやすい材料で紹介されています。
- また、クラシルには少ない材料でできる手ごねのレシピがありました!『かんたん・捏ねない混ぜるだけプロテインパン』
たくさんのプロテインレシピが紹介されていますので、自分に合うプロテインパンレシピを見つけてくださいね🎵
プロテインは代用にはならない!パンにスキムミルクを入れるメリット
実はスキムミルクや代用品を入れないと形にならないかと言ったらそんなことはありません。
ただ、スキムミルクが美味しいパンの完成に一役も二役も買っていることがわかりました。
順に見ていきましょう。
- 乳糖による砂糖のサポート
- 栄養価の向上
- 風味アップ
パンにスキムミルクを入れる理由①乳糖による砂糖のサポート
スキムミルクに含まれる乳糖が、イースト発酵によって減ってしまう砂糖をサポートすることができます。
パン生地を膨らませるイースト菌は、糖分を餌にします。
砂糖には、パンをしっかり膨らませる・綺麗な焼き色をつけたりしっとりさせる役目があるのですが、砂糖の糖分がイーストによってたくさん分解されてしまうと、役目をしっかり果たせません。
そこでスキムミルクの出番となります。
スキムミルクが持つ乳糖はイースト菌によって分解されないため、焼きあがったパン生地の色づきや口当たりを調整することができます。
また乳糖は、しっとり感をプラスするだけでなく、その保水性によってパンの老化防止にも役立つそうです。
パンにスキムミルクを入れる理由②栄養価の向上
スキムミルクを加えると、牛乳由来の豊富なタンパク質とカルシウムを摂取することができます。
パンにスキムミルクを入れる理由③風味の向上
パンにミルキーな風味をつけ、コクを出してくれます。
牛乳と比べて脂肪分を抑えながら生地に風味を与え、イースト臭さを消す役目もあります。
参考:https://koki.company/blog/detail.html?1678692655
プロテインはダメ!スキムミルクの代用品は?
では問題はスキムミルクが家に無い時。
プロテインではダメだし、何だったら代わりになるのでしょうか?
スキムミルクの代わりになるものいくつか紹介しますね!
1つずつ見ていきます。
- 牛乳
- 粉ミルク
- 練乳
- クリーミングパウダー
パンでスキムミルクの代用品①牛乳
ホームベーカリーのレシピにも書いてある代表的な代用品ですよね。
代用する際には使用する分量に注意してください(スキムミルク1に対して、牛乳10の割合で加えます)。
例:レシピでスキムミルク6gの場合、牛乳60mlが代用品。
レシピ中の水が180mlであれば牛乳分の60mlを減らし、120mlにする。
牛乳はスキムミルクよりも風味が豊かです。
スキムミルクを使った時と同じ仕上がりを目指すなら低脂肪牛乳を選ぶと良いですよ🎵
パンでスキムミルクの代用品②粉ミルク
粉ミルクは、牛乳から水分を除き粉末状にしたものです。
スキムミルクと異なり脂肪分は残っているので、よりリッチな風味があるのが特徴です。
また、乳幼児に必要な栄養分が入っており、パンに栄養をプラスしてくれます。
母乳に似た独特の風味がありますが、パンを焼く際に入れる程度の量であれば気にならないでしょう。
スキムミルクと同量で代用することができますが、少し甘めの仕上がりになります。
そういえばまだ子供が粉ミルクを飲用していたとき、パンを焼く際に使っていたんでした!
それもプロテインの時と同じく、余ったものが目について思いつきで入れたような…。
粉ミルク感は特に感じませんでしたね。
パンでスキムミルクの代用品③練乳
練乳は2種類あります。
コンデンスミルク
家にコンデンスミルク(練乳)は置いてありますか?
コンデンスミルクは、牛乳を濃縮したものなのでスキムミルクの代わりになりそうです。
ただ、糖分を加えた加糖の練乳ですので、代用として使う際には、砂糖の分量を減らすことをお勧めします。
エバミルク
無糖練乳と呼ばれるエバミルクは、砂糖が加えられていないので、スキムミルクの代用として使いやすいです。
2〜3倍に薄めて使えば、牛乳と同様の分量でスキムミルクの代わりとして使うことができます。
パンでスキムミルクの代用品④クリーミングパウダー
コーヒーや紅茶を飲むときに加える「クリーミングパウダー」です。
植物性脂肪から作られるものが多くあっさりとしています。
中には、乳由来成分を使用しているものもあり、こちらはよりコクを感じることができます。
クリーミングパウダーは粉末状なので、粉ミルクと同様にスキムミルクの代用として同量を加えてOK。
製品によっては乳糖などの甘み成分を添加しているものもあるので、その辺りは調整が必要かもしれません。
参考:DELISH KITCHEN https://delishkitchen.tv/articles/69
パン作りでプロテインはスキムミルクの代用品にできるか!?まとめ
以上、パン作りでスキムミルクの代わりにプロテインは使えるのか?を見てきました。
プロテインはスキムミルクの代わりにはならないというのが結論でしたね。
プロテインをパンに入れたいという方は、プロテイン入りパンのレシピを参考にしてください。
そしてスキムミルクまたはスキムミルクの代用品➕プロテインを入れましょう。
スキムミルクはパンを風味豊かに色よくしっとりさせてくれるということで、今まで軽くみていたのですが、一度使ってみたくなりました。
代用品を使ったことのない方は代用品をぜひお試しください。
私色々アレンジするのが好きでして…強力粉の代わりに薄力粉を使えるか?と試した記事もあるので、よかったらご覧くださいね🎵
身近にある材料を使って、美味しいパンを焼きましょー・:*+.\(( °ω° ))/.:+