皆さんの周りに、子供をけなす親はいますか?
実は、うちの旦那が子供をけなすような発言をしていた時期がありました。
聞いていてすごく嫌でした。
自分では子供をけなしている自覚はなさそう。
特に旦那が疲れていそうな時によく感じたんですね。
これは親の方の心の問題なのかなと思ったので、子供をけなす親の心理を調べてみました。
こんなことが分かります
- 子供をけなす親の心理・特徴
- 子供をけなす親への対処法
対処法を調べて試した結果、子供をけなす発言はほぼ無くなりました。(私の気持ちも伝えました。)
子供をけなす親に困っている方の参考になれば幸いです。
子供をけなす親の心理とは?
子供をけなす親はどんな心理で子供をけなしてしまうのでしょうか?
以下に、その理由を見ていきましょう。
- 自己肯定感の低さ
- 自分もけなされて育った
- ストレスを抱えている
- 母親に十分に愛されなかった悲しみ
自己肯定感の低さ
子供をけなす親の心理には、自己肯定感の低さが隠れています。
人を見下す人というのは「劣等感に苦しみ、常に不安を抱えている人」。
人のことを悪く言って見下していないと、自分は良い・正しいと思えないからですね。
真に自信のある人はそんなことをしなくても良いので、人を悪く言ったりしません。
そっか〜なるほど!
自分もけなされて育ったため、当たり前になっている
親にけなされて育った人は、自分も同じような子育てをしてしまうようです。
自分がけなされる言葉を言われて育ったため、それが普通になってしまい、抵抗なく酷い言葉を口にしてしまいます。
親に十分愛されなかったことが心のしこりになり、自己肯定感が下がっているとも考えられます。
なんだかかわいそうだね。
ストレスを抱えている
子供をけなす親の心理には、ストレスが大きく関係しています。
人はストレスを抱えると余裕がなくなり怒りっぽくなりますが、その原因はセロトニンという物質が不足してしまうから。
セロトニンとは?
脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをする。
参考:厚生労働省
現代人は、
- 社会のストレス
- 運動不足
- 夜型生活
- スマホの見過ぎ
によって、セロトニンが分泌不足になりやすいんですって。
脳がセロトニン不足になった親は、無意識のうちに、子供へのしつけという形でストレスを発散させてしまうのです。
さらに、日本人は遺伝子的にストレスに弱いということも分かっています!
日本人は生まれつきストレスに弱い?
セロトニンを運ぶ量は遺伝子によって決まっているということ。
残念ながら日本人は、遺伝子的に、ストレス耐性が弱いタイプと言えるようです。
参考:https://diamond.jp/articles/-/156811
怒りっぽくなってしまうのは、ある程度仕方ないのかもね…。
母親に十分愛されなかった悲しみ
子供をけなす親は、幼い頃、母親に十分愛されなかった悲しみを抱えていることがあります。
子供時代に母親に甘えたかった感情を、自分の子供に向けてぶつけることで満たそうとしています。
子供に甘えているってこと!?
特に注意したい事
子供をけなして感情をぶつけるタイプの父親に育てられた女の子は、幼い頃から傷ついた心を抱えることになる。
恋愛をこじらせてしまったり、結婚や出産についても消極的に。
ひどい場合には、父親は男性としての自信のなさを埋め合わせるめ、立場を利用して娘に児童性的虐待を繰り返す場合もある。
参考:https://sorakumo.jp/
これはどうしても避けなければいけませんね。
どんな心理なの?子供をけなす親の特徴
子供をけなす親って具体的にどんな親のことでしょうか?
順に見ていきましょう。
- 子供の失敗を責める
- 子供を他人と比較する
- 子供を傷つけるような言葉を使う
- 親の権限を主張し威張る
特徴①子供の失敗を責める
子供をけなす親は、子供の失敗を責めます。
赤の他人であれば「しょうがないよ。」と優しい言葉をかけてあげられる場面でも、自分の子供の失敗は許せなくなってしまうようです。
次のような言葉を言うことが多いです。
- いつもそう。いつまでたってもダメだ。
- 何度言わせるの?何度言ってもダメだね。
- ホントに不器用だな。
言われたくないよ〜。
特徴②子供を他人と比較する
子供をけなす親は、子供を他人と比較する特徴があります。
人は誰しも他の人と比べて優劣を図ってしまう特徴があります。
しかし、親が自分の子供を他人と比べてけなす行為に、何のメリットもありません。
「あなたもこんなふうに頑張ってよ。」と言いたいのかな?
- お姉ちゃんはちゃんとできるのにね。
- お友達はできているのに恥ずかしいよ?
特徴③子供を傷つけるような言葉を使う
子供をけなす親は、あえて子供を傷つけるような言葉を使うという特徴があります。
次のような言葉を言うことが多いです。
- こんなことで泣くな。弱虫だな。
- それでもお兄ちゃん(年上)なの?
- お前にはがっかり。
- 何やっても遅い。
- バカじゃないの?
- 太っている、ブスなど容姿をけなす言葉
特徴④親の権限を主張し威張る
子供をけなす親は、自分が稼いでいることや親であることを強調し、子供に対して上から目線で威張る特徴があります。
このタイプの父親は家族内で自分の意見が尊重されないと、すぐに不機嫌になります。
わがままを言ったり、子供のように拗ねます。
あるいは仕事のストレスを子供にぶつけて発散しようとしたり、子供の容姿をけなすこともあります。
容姿をけなす言葉については、「見た目にうるさい親の心理とは?」を見てね。
- もうやめた!
- みんな勝手にしろ!
- お前は太っているからそんなの似合わない。
子供をけなす親!心理を理解して対処しよう
子供をけなす親への対処法はあるのでしょうか?
順に見ていきましょう。
- 子供をけなす親の自己肯定感を高める
- 子供をけなす親のことを専門家に相談する
- 子供をけなす親とは離れる
対処法①子供をけなす親の自己肯定感を高める
子供をけなす親は不安感を強く持っています。
常に脳が不安で緊張状態である人には、「褒める」というのが有効な手段です。
人の脳は褒められることでリラックス状態になるようです。
脳内の神経伝達物質のひとつであるセロトニン研究の第一人者とされる東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂氏によると、人を褒めることにより脳内でオキシトシンというストレスの減少や血圧低下、相手に対して親近感を抱かせる効果を持つ神経伝達物質が分泌されるとされています。
参考:https://sciencingstyle.com/column/vol05_praise/
褒められることでストレスが減って、やさしい人になるんだね!
落ち着いているほど自尊感情が高くなるとも言われています。
私は、旦那がストレスフルな状態だな、と感じた時ほどねぎらいの言葉を口にするようにしました!
こんな感じです。
- 帰宅後不機嫌だったら→「お疲れ様ー今日は大変だった?」
- ご飯を食べない子供に怒っていたら→「パパは〇〇がご飯食べないと悲しいんだよ。」と優しい言い方に代弁。
- 全く同意できない愚痴を聞いても→「確かにねー。そうだよね。」とまずは寄り添う。
- 「ありがとー」+「助かった〜」「気が楽になった〜」「さすがパパだわ〜」
最後のはちょっとわざとらしい??笑
対処法②子供をけなす親について専門家に相談する
妻や夫、子供が自分自身ではどうにもならないときもあるでしょう。
そう判断したときは、気軽に電話相談の窓口を利用しましょう!
各都道府県に下記のような相談電話が設置されていますよ。
- 子供の人権110番(法務省)
0120-007-110(フリーダイヤル、無料) 平日午前8時30分から午後5時15分
- チャイルドライン
0120-99-7777(フリーダイヤル、無料、携帯・PHSからでもOK) 毎日午後4時から午後9時
他の人に話を聞いてもらうと安心できます。
気軽に電話してみよう!
参考:子ども向け電話相談窓口
対処法③子供をけなす親とは離れる
自立できるようになったら、自分をけなす親とは離れるというのも一つの手です。
自分をけなす親と、ずっと一緒にいなくてはいけないわけではありません。
選択肢の一つとして、「離れる」ことを考えてみてもいいと思います。
子供をけなす親の心理と対処法は?まとめ
以上、子供をけなす親の心理と対処法についてまとめてきました。
子供をけなす親には、自分が「自己肯定感が低い」自覚がないことが多いため、自分から変わってくれることは期待できません。
親であっても時には不機嫌になりますが、毎日のように子供をけなしているとしたら子供は傷つきますよね。
家は子どもたちがのびのびできる、安らぎの場でありたいです。
「子供の頃の傷を抱えたままの大人」が、子供をけなす親になっている場合もあります。
>>「拗ねる子供がそのまま大人になると思うと不安!」という記事でも取り上げています。
傷ついた子供が成長して、今度は自分の子供を傷つけてしまう…どこかで終わらせたいよね。
自分や旦那さんの心の傷に気がついたら、まずは褒めて癒すことから実践してほしいです。
- 「毎日頑張ってるね!」
- 「えらいよね、私(あなた)!」
- 「ありがとう!」
などの、簡単な言葉から試してみてくださいね🎵