「さぁ、パンを焼こう!」と思ったら、強力粉が中途半端に足りない時ありませんか?
そこで候補に上がるのは、強力粉と同じ小麦粉である薄力粉。
強力粉を薄力粉で代用するにはどのくらいの分量がよいのでしょうか?
調べてみたところ、薄力粉だけでもパンは焼けるそうです。
しかし出来上がりが違ったり、手ごねをするときにベタつくなど、難点があって難しそう。
混ぜて使うのがベストらしいので、足りない分量の強力粉を薄力粉で代用する形で、基本の食パンを焼いてみることにしましたよ。
薄力粉を混ぜたかったけど躊躇していた方の参考になれば幸いです🎵
使用するホームベーカリー<パナソニック製SD -BMS104(1斤タイプ)>
強力粉を薄力粉で代用する分量は?薄力粉100%でもいけるけれど…
パンを焼くとき、一般的に強力粉を使用するのはなぜでしょうか?
- 強力粉が良い理由
- 薄力粉でも良い理由
- 強力粉と薄力粉を分けるたんぱく質の目安
順番に見ていきますね。
強力粉は薄力粉で代用できる!けれど強力粉が良い理由
パンを焼くときに強力粉を使用する理由は、タンパク質が多い=グルテンの力が強いからです。
パン作りの過程で、小麦タンパクが水とくっついて、グルテンと呼ばれる粘り気と弾力のあるゴムのような性質を作り出します。
グルテンは膜となり、イーストが出す炭酸ガスをパン生地中に保持し、その粘りで材料をひとまとめにします。
強力粉は輸入のものから国産のものまで種類はたくさんあります。
お好みの手作りパンを焼くために数種類試すのがおすすめです。
国産の強力粉といえば北海道産。
色々なものを試しましたが、ブレンドものがバランスが良くて好きです。
愛知県産の強力粉も発見!使ってみたい…。
強力粉は薄力粉で代用できる!薄力粉でも良い理由
一方、薄力粉はたんぱく質の割合が少なくなります。
ただ、まとめにくい問題はホームベーカリーの場合は関係なく作れますし、手作りパンの場合はスプーンで材料を混ぜるなど工夫できますよね。
検索してみると、薄力粉だけで美味しく焼けるパンのレシピがたくさん出てきますよ。
「家に薄力粉しかないけど、今パンを焼きたい!」という方は調べる価値ありです!
ゆめろんさんの「パン作りに強力粉を使う理由」でとても分かりやすく解説されていたので、参考にさせていただきました。
後ほど出てくる愛知県産の薄力粉「碧南の恵み」です。
今年のふるさと納税の枠が使えていない方はぜひ。
強力粉は薄力粉で代用できる!たんぱく質の違い
小麦粉のことを「強力粉」や「薄力粉」もしくは「中力粉」と呼びますが、その違いはたんぱく質の含有量なんですね。
目安は以下の通りです。
強力粉:11.5%〜13.0%程度
中力粉:7.5〜10.5%程度
薄力粉:6.5〜9.0%程度
強力粉を薄力粉で代用!3:2の分量で焼く
さあ、では家に残っている強力粉と薄力粉を合わせてパンを作っていきましょう。
ホームベーカリーに付いていたレシピの「基本のパン」で作っていきます。
強力粉250gが必要なところ…家に残っているのは156gでした。
家にあった強力粉はこちら↓
成分表を見てみるとたんぱく質が13gなので、強力粉の中でもたんぱく質量が多い方ですね。
ここに薄力粉を合わせて250gにしていきます。
薄力粉が2種類あったので、少ない方から消費しました。
成分表を見てみると、
こちらはパッケージに記載のある通り、薄力粉のたんぱく質量です。
こちらの北海道小麦粉の方は成分的には中力粉に入りますね!
小麦粉といって売っているものは全て薄力粉だと思っていましたが、そうでもないようです💦
薄力粉を足して232g。
まだ足りないので中力粉を18g足し、全部で250gになりました。
ここに他の材料を合わせ、基本のパンをセットしました。
強力粉を薄力粉で代用!3:2の分量で焼いた結果
生活感あふれる小汚いホームベーカリーをお見せしています 🙂
薄力粉だけのパンは皮が固くなるということだったので、焼き上がりは淡色を選択しました。
焼き時間は通常と変わりません。
焼き上がりはどうなったかというと…
膨らみすぎて蓋にくっついてしまいました!
横から見るとこんな感じ。
ちゃんと膨らんでいますね!
焼き上がりはカットしづらいので、粗熱がとれるまで放置して、冷めるまで待ちます。
カットしてみるとこんな感じ。
耳は”淡色”で焼いたからか、固い印象はなくていつも通りでした。
これ以上薄力粉が多いと、「焼くことはできるけど、カットがしづらい」となりそうです。
包丁をお湯で濡らして拭いてを繰り返し、なんとか最後までカットしました。
中はフワッフワで柔らかく、このまま食べても美味しいかったです😃
全て強力粉で焼いた時と比べると、パンの匂いは少ないのですが、お菓子に近い感じでふわふわしています。
トーストすると表面が固くなるので、薄くカットするよりは厚めにカットして焼いた方が美味しく食べられました。
強力粉を薄力粉で代用する分量を検証しました!まとめ
私はこれまで薄力粉を50g程度足す分量で焼いたことはあったのですが、ここまで薄力粉を足しても焼けるとは思っていませんでした!
はじめて薄力粉100gほど(強力粉:薄力粉を3:2)で焼いてみたのですが、問題なし!
子供も「おいしー!」と反応よかったです!
薄力粉は強力粉に比べてお値打ちなことが多く、スーパーで選べる種類も豊富ですよね。
国産や地粉(じごな)を使えば地産地消にもなります。
食パンの材料をアレンジするのが好きな方はこちらの記事も併せてご覧ください。
>>パン作り!スキムミルクの代わりにプロテインは使えるのか?
皆さんもぜひオリジナルのパン作り、挑戦してみてくださいね🎵