2024年、天の川っていつ見れるか知っていますか?
天の川は、実は一年を通して見ることができます。
というのも、我々の暮らす地球がある星の集まり、銀河系こそが天の川(天の川銀河)。
「いつ見れる?」というか、「天の川の中にいるのよ」ってことなんです。
そんな身近な天体である”天の川”、くっきりはっきり観たことはありますか?
私は残念ながらありません。。。
天の川をしっかり見てみたい!
と言うことで、今年2024年、特にきれいに見れる時期と条件について、調べてみました。
こんな人におすすめの記事です
- 毎年はっきり見えないから、今年はきれいな天の川を観たい!
- 天の川がいつどの方角でみられるのか、よく知らないけど興味はある。
ぜひ参考にしてください🎵
天の川はいつ見れる?2024年も一年中出ているけれど…
天の川は、一年中見ることができます。
ただ、季節によって地球から見られる天の川の形に違いがあるんですね。
天の川が撮影や観測に適しているのは、夏から初秋にかけてなんです。
詳しく解説
地球の北半球 (日本) が夏のとき、地球の夜側は銀河系の中心方向を見ることになります。
すると天の川のたくさんの星が視界に入るため、天の川が濃く明るく見えるんですね。
逆に、冬になると星の少ない方の端っこが視界に入ることになるので、薄く淡く見えるということです。
参考:「天の川の正体」
季節によって見える場所が違うんだね。
いつ見れる?2024年天の川観察に最適なタイミング
私のおすすめするタイミングは2点あります。
詳しく紹介していきますね。
- 新月のとき
- 伝統的七夕の日(2024年8月10日)
天の川観察①新月のとき
星空観察をする時には毎回言えることなのですが、月明かりが少ないタイミングが狙い目です。
月は満ち欠けしますので、満月の反対の新月の頃が最も明かりが少なくなります。
2024年の夏、新月になるのは次の日時です。
3月10日(日)
4月9日(火)
5月8日(水)
6月6日(木)
7月6日(土)
8月4日(日)
9月3日(火)
きっかり新月の日でなくても、大丈夫ですよ!
月には太陽のように「月の出」と「月の入り」というものがあります。
例えば、月の入りが夜の12時とすると、それ以降は月が出ていないので観察できます。
月の出が深夜2時などの場合も、それ以前の時間帯は観察することが可能です。
ここもオススメ
新月の前後1週間くらいも星が見やすくなり、おすすめです。
月の影響をさほど受けずに観察することができます。
参考:満月カレンダー
天の川観察②伝統的七夕の日(8月10日)
伝統的七夕の日って聞いたことはありますか?
七夕はもともと、”太陰太陽暦(いわゆる旧暦)の7月7日”に行われていました。
月齢がおよそ6(見える部分が半分である上弦の月の2日ほど前)の月が南西の空に上がる夏の夜です。
現在の暦の7月7日は、梅雨が終わるか終わらないかの時期。
雲が多く、七夕が晴れることの方が珍しいですよね。
上記の理由で、国立天文台では2001年から「伝統的七夕」の日というものを制定しているそうです。
伝統的七夕の日は、太陰太陽暦による7月7日に近い日として、以下のように定義されています。
二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から数えて7日目。
この日は梅雨は明けており、晴れている日が多いとのこと!
伝統的七夕の日は、必ず半月が夜空に浮かびます。
— 暦生活 (@543life) August 14, 2021
"ところで、織姫と彦星の2人はどうやって天の川を渡るのでしょうか。泳いで渡るわけにもいきませんよね。実は、伝統的七夕では天の川を渡るための船が用意されています。船の正体は月。"
伝統的七夕|今日の読み物https://t.co/l0DLkOaN3F pic.twitter.com/A0Zt65EJF9
月は22時〜0時には沈みます。
月の沈んだ後、天の川がくっきりと浮かび上がるんですね。
参考:国立天文台
2024年天の川はいつ見れる?きれいな星空を見るために
以上3つのポイントを押さえて、はっきりとした天の川を観察しましょう!
- 人口の光を避ける
- しっかり暗くなるまで待つ
- 方角を意識する
天の川を見るには、人口の光を避ける
天の川は街明かりのある場所ではほぼ見えません。
星空を見たい場合は、山の上の公園や展望台の駐車場など、光が少ない場所へ行ってみるのがおすすめです。
目を暗さに慣れさせることで、やっと肉眼で星空を見ることができるようになります。
追記
2024,7,7の夜9時に家の前で星空を観察しました。
田舎なので、ある程度は見られると思ったのですが、”天の川”は全く見えませんでした!
街灯の灯りがあるだけで、天の川を見ることは難しいことを実体験しました。
次は本当に灯りのない山での観察にチャレンジしたい!(子供は家の前の暗さでも怖がっていたので、灯りのないところに行けるかは不明💦)
天の川を見るには、しっかり暗くなるまで待つ
2024年の8月10日の東京都の日没は、18:37です。
太陽が見えなくなっても、地平線の下からの光の影響で、空にはほのかに明るさが残っています。
天の川を見るためには、空が完全に暗くなる21時ごろまで待つと良いでしょう。
天の川を見るには、方角を意識する
8月は、南の空を見てみましょう。
南から天頂付近を通って北の地平線にかけて、帯状をした雲のようなものが見えますか?
それが天の川です。
8月には3大流星群の一つ、ペルセウス流星群も発生しているため、流れ星と天の川のコラボを見ることができるかも知れません!
ポイント
8月は南の空を。7月は東、低めをチェック!
天の川はいつ見れる?時期と観察方法!2024年まとめ
以上、天の川はいつ見れるか?をまとめてきました。
今年の天の川を楽しむ準備はできたでしょうか?
2016年に欧米の研究チームが「日本人の約7割が、天の川を見られない環境にある」と発表しました。
人工の灯りが空を照らし、夜の明るさが増しているため、天の川は限られた場所でしか見られなくなってしまいました。
なんだか寂しいね。
天の川だけじゃなくて、ぼーっと星空を見る時間がなかったかも!
夏の時期に見られる天体ショーには、ペルセウス座流星群もありますよ。
今年の夏はぜひ、ゆっくり星空を眺めてみてくださいね〜。