オカヤドカリを飼うことを決めたはいいものの、水入れってどんなものが適切なのか悩みませんか?
私の場合、飼育ケースや砂、隠れ家や流木は何となくと用意できているのですが、「もっといいものがありそうなんだけど…」と感じ続けているのが”水入れ”です。
そもそもオカヤドカリってどれくらいの量の水を飲んで、飲み水以外はいつどのように必要なのか、その辺りから何だかはっきりしません。
私は身近にオカヤドカリを飼っている人がいなかったので、ネット上で先輩飼い主さんたちの意見を収集してきましたが、まだまだ知識不足です。
オカヤドカリについてさらに詳しくなっていきたいので、これまで飼ってきた実体験を交え、水飲み場について改めて調べ考察してみます。
オカヤドカリの水入れは何がいい?①水飲み場に求められる条件
まずはオカヤドカリの水飲み場として条件を満たすものを知らなければいけません。
オカヤドカリが水場に求める条件を調べ、このようにまとめてみました。
- 呼吸のために常に新鮮な真水が必要
- 水飲み場は個体(宿貝含む)が入る大きさ、出られる深さ
- ミネラルを補給するために海水があった方が良い
呼吸のために常に新鮮な真水が必要
オカヤドカリは甲殻類で十脚目(他にエビ・カニ)で、陸に住んではいますがえら呼吸をする生き物であり、腹部(または尾部)では皮膚呼吸もしています。
これらの呼吸をするために宿貝中には常に少量の水を蓄えており、えらや宿貝の中が渇いてしまうと生きていられません。
野性のオカヤドカリたちは樹林中の水蒸気や雨水などから得られる真水を生命維持に使用しているようです。
自然の状況と異なる飼育下では、飼い主が常に新鮮な真水を用意してあげる必要があります。
水飲み場は個体(宿貝含む)が入る大きさ、出られる深さ
水の摂り方としては、脚で水をすくって口に運ぶか、体ごと水飲み場に入って体を湿らせるという行動が見られます。
水をすくって飲む分には大きさはあまり重要ではありませんが、水飲み場に体ごと入るとなると宿貝の全長が入りきる大きさが必要になります。
また、広さはあっても浅いとすぐに水が蒸発してしまいますが、深すぎても自力で出られる深さまたは形状であることが重要です。
オカヤドカリは水中では息ができませんので、トプんっと水に浸かって出られないという状況にはならないよう気をつけましょう。
ミネラルを補給するために海水があった方が良い
野性のオカヤドカリたちはミネラル補給のためにしばしば海水を飲みに海まで足を伸ばすそうです。
私は海水は必ずしも必要ではないという話を聞いていたので、買い始めの頃に人工海水を作って与えて以降、しばらく与えていませんでした。
しかし今回改めてオカヤドカリを飼っている先輩方の情報を読ませてもらっていると、
「真水より海水に集まる。海水大好き。」
「脱皮の兆候があり、海水の水飲み場に長時間浸っていた。」
「海水を与えると元気に活動するようになった。」
という、海水をお勧めする情報が多く得られました。
ミネラル補給をすることで今より元気に長生きしてくれたら嬉しいですよね。
私もこれを機に、たまには海水を用意してあげようと思います 🙂
*オカヤドカリの水分補給について、
主にこちらの2つのブログを参考にさせていただきました。
「十脚目通信」さん (オカヤドカリの生態について)
「みーばい亭ブログ」さん
オカヤドカリの水入れは何がいい?②購入できる水飲み場
我が家では、水飲み場はしばらく大きめの二枚貝(海水浴に行った時に子供が拾ってきたもの)を使用していたのですが、だんだんこれ小さすぎないかな?と感じるようになり、次の候補を探し始めました。
オカヤドカリ飼い主の先輩方の例を参考に、私が使ってみたいなと思うものをピックアップしてみました 😀
- 自動給水型
- 爬虫類用のシンプルな水飲み場
1自動給水型
こちらは、水飲み場の水が減っていくと、透明の貯水タンクから自動的に水が補給さえるものです。
①マルカンヤドカリオアシス
オカヤドカリ用として販売されているもの。
砂浜のようなカラーで、海辺をイメージしたレイアウトに合いそうです。
②爬虫類用水入れ
自動給水型の出入れは爬虫類用として売られているものでも対応できそうです。
少し大き目かなとは思いますが、クールなレイアウトにはしっくりくるかもしれません。
2爬虫類用のシンプルな水飲み場
オカヤドカリが入りやすく出やすい材質と形状で、デザインや価格が豊富にありました。
商品を使用する小動物の例として「ヤドカリ」と記載のあるものもあり、うちの水飲み場の候補として考えています。
①エキゾテラ EXO TERRA ウォーターディッシュ S PT2801 S サイズ
ポリレジンでできていて、石に近い重さなので安定性があります。
9×7.9×3cmあるので広さも十分、少し大きくなったヤドカリさんが乗っかっても大丈夫そうです。
四角い形状は狭めの飼育ケースの角に配置ができるところもいいですね。
②ledmomo ウォーターディッシュ 爬虫類 お皿 給餌ボウル
こちらは10.5cm×10.5㎝の大きさがあります。
レイアウトに余裕がある方は飼育ケースの中央に配置できます。
内側がツルッとしていないので、オカヤドカリが爪を引っ掛けやすそうでいいですね。
オカヤドカリの水入れは何がいい?③家にあるものを使う
売り物を色々見てきましたが、まずは家にあるもので使えるものはないかを考えたいところ。
私が現在使っているのはケーキを買った時についてきた、上の写真の小さな陶器のボウルです。
私がこれを使っている理由は、うちのオカヤドカリさんたちが入れる大きさで、飼育ケースに対して大きすぎないところ。
それと汚れや水の減りが一眼見てわかるため、管理がしやすいからです。
上の写真はきれいに見えますが、水道水で指で擦って洗っただけの普段使っているものです。
ただ材質だけが残念で、陶器でツルツルしていているので、石やサンゴを入れたり周りに流木を置いたりして、なるべく入りやすい&出やすいようにしています。
石を二つ入れてこんな感じです。
※身近な焼き物を使うという点で、一つ共有させてください。
今回色々な飼い主さんの水飲み場を調べていて知ったこと。
水分をよく浸透させる素焼きの鉢は、脱皮直後のオカヤドカリさんが触れてしまうとくっついてしまい大変危険です。
水飲み場やシェルターに素焼きの鉢を使うことは避けた方が無難ですね。
オカヤドカリの水入れは何がいい?まとめ
オカヤドカリの水入れについて考察してきましたが、いかがでしたか?
まずはオカヤドカリの命を危険にさらさないものに絞り、その次にレイアウトや飼い主さんの好みを入れて考えていくといいですね。
色々な水飲み場を試してみて、しっくりくるものを見つけてくださいね 🎵