専業主婦の自己肯定感が下がる理由

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専業主婦の自己肯定感が下がる理由「何もしてない気がする」あなたへ

朝から晩まで、家族のために動き続けているのに——
ふとした瞬間、「私って、何なんだろう…」と感じること、ありませんか?

誰かの役に立っているはずなのに、目に見える成果がない。
「ありがとう」と言われても、どこか満たされない。

もちゆめ

はい、わかりみです。

そんな日々が続くと、少しずつ心の奥で自分の存在価値を疑ってしまうものです。

でもね、それは“怠けている”からでも“甘えている”からでもありません。
専業主婦は、評価されにくい日常の中で、自分を見失いやすくなりやすいものだから。

同じように感じてきたあなたの気持ちが、少しでも軽くなるよう、
心理学マニアの私が、この気持ちの真相を解説していきます!

この記事でわかること

  • 専業主婦の自己肯定感が下がる理由
  • 専業主婦のための“心の整え方”

専業主婦が自己肯定感を失いやすい理由

専業主婦というのは、一見穏やかに見えて、実は心が削られやすい仕事です。

それは“休みがない”とか“忙しい”という単純な話ではありません。
いちばんの理由は——「終わりのない仕事」だから。

ミドリン

どゆこと?

掃除をしても、翌日にはまた汚れる。
洗濯しても、すぐに山ができる。
食事を作っても、片付けたそばから「お腹すいた」と言われる。

家事や育児って、どれだけ頑張っても“完了”というゴールが見えず、
それなのに、誰かから「すごいね」「助かるよ」と言われることも少ない。

実はこれは心理学でいう「自己効力感(セルフ・エフィカシー)」が下がりやすい状態。

自己効力感とは

自己効力感とは、「自分にはできる」という感覚のこと。
仕事のように成果や評価が目に見えにくい家事・育児では、
この感覚を感じづらくなり、自然と自信を失いやすくなります。

社会の外から見れば、「働いていない」と思われがち。
でも、実際には、家庭という小さな社会を支える“無償のマネージャー”なんです。

ただ、その頑張りが「見えにくい」から、
次第に「私、何もできてないのかも」と思い込んでしまうんですね。

もちゆめ

なるほど〜。

そしてもうひとつ。
SNSやママ友との会話で、“他人との比較”が止まらなくなることもあります。

「〇〇さんは資格を取って働いてる」
「私だけ取り残されてる気がする」——。

そうやって他人の光を見すぎると、
自分の“影”ばかりが目につく。

気づけば、自分の存在を肯定できなくなってしまうんです。
心理学ではこれを「社会的比較理論(ソーシャル・コンパリソン)」と呼びます。

社会的比較理論とは

人は自分を他人と比べることで安心感を得ようとする傾向がありますが、
比較対象が「自分よりできている人」ばかりだと、かえって自己評価が下がってしまう。

でも、それはあなたが弱いからじゃない。
「誰かのために」一生懸命になれる人ほど、自分を後回しにしてしまうだけのこと。

だからこそ、まずは“その優しさ”を認めてあげてほしいのです。

ミドリン

あなたは優しさのカタマリ。

「自分を責めてしまう心」をそのまま認めよう

自己肯定感が下がっているとき、
多くの人は「こんな自分じゃダメだ」「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまいます。

でも、それはまるで疲れているのに無理やり走ろうとするようなもの。
心が限界に近づいているときほど、必要なのは“励まし”ではなく“休息”なんです。

まずは、そう感じている「自分の気持ち」を否定しないこと。
「私、今つらいんだな」「少し自信がなくなってるんだな」と、ただ“気づく”だけでOK。

もちゆめ

今、私どう感じてる?

「私なんて」と思う気持ちは、誰にでもありますが、
大切なのは、それを否定せずに「今の自分も悪くない」と感じられること。
心理学ではこれを「自己受容(Self-Acceptance)」と呼びます。

自己受容

“理想の自分”になるよりも、“ありのままの自分”を認めることが自己受容。
本当の意味での自己肯定感を育てる土台に。

人は、誰かのために動いている時間が長いほど、
「自分を感じる時間」を後回しにしがちです。

家族の笑顔を優先して、自分の不安や孤独を押し込めてしまう。
でもね、そういう優しさの上に、家庭は成り立っているんです。

だから、泣きたくなる日があってもいい。
やる気が出ない日があってもいい。

「ちゃんとやらなきゃ」と思う自分こそ、もう十分頑張ってる。
そのままの自分を受け入れることが、
自己肯定感を“取り戻す最初の一歩”なんです。

専業主婦は小さな“自分認定”を習慣にする

自己肯定感って、「すごいことをしたら上がる」ものではありません。
むしろ、“小さな自分の頑張り”を認める力の積み重ねなんです。

たとえば——

  • 朝、家族より早く起きてお弁当を作った
  • 子どもの忘れ物を思い出して届けた
  • 疲れていたけど、笑顔で「おかえり」と言えた

どれも、誰かが見ていなくても立派な“成果”です。

それを、「たいしたことない」で終わらせずに、
「今日もよくやったね」と自分に声をかける習慣をつけてみてください。

ミドリン

独り言で自分を労う。

認知の歪みはないか

「今日は掃除ができなかった」=「私はダメな主婦」
こうした“極端な思い込み”は、心理学で「認知のゆがみ」と呼ばれます。

物事を「できた/できない」の二択で捉えてしまう癖は、
自分の努力や優しさを見えなくしてしまう原因のひとつです。

「今日は〇〇ができた」「ここまで頑張れた」と、
グレーの部分を見つける習慣が自己肯定感を支える鍵に。

そこで、おすすめの習慣が「できたことメモ」。

スマホのメモ帳でも、手帳でも構いません。
一日の終わりに「できたこと」を3つ書く習慣をおすすめします!

最初は小さくても、その“自分認定”が積み重なるほど、
少しずつ心の中に「私って、ちゃんと生きてる」という実感が戻ってくるはず。

「できたことメモ」はダイヤモンドオンラインでも紹介されていました

専業主婦は、自分自身にも優しさを向けて

専業主婦の自己肯定感が下がるのは、
「何もしていないから」ではなく、「誰かのために動きすぎているから」

人の笑顔を守る優しさの裏側で、
つい自分のことを“後回し”にしてしまうんです。

でも、あなたの毎日は間違いなく“誰かの幸せ”を支えています。
家族の笑顔、家のぬくもり、安心感
それは全部、あなたの存在がつくり出しているし、あなたがいないだけで滞りが生まれます。

もちゆめ

それってすごく重要な役割!

だから今日だけは、誰かのためじゃなくて、自分のために優しくしてあげてください。

「よくやってるよ」「今日もおつかれさま」と、
自分にかけるその一言が、明日のあなたを支える力になります。

「自己肯定感」と「自尊感情」

ちなみに、心理学では「自己肯定感」と「自尊感情」は少し違います。

・自尊感情は“自分は価値がある人間だ”と感じること。
・自己肯定感は“できる・できないに関係なく自分を認める感覚”。

専業主婦にとって大切なのは、
「何かを成し遂げた自分」ではなく「今日もここにいる自分」を肯定することなんです。

専業主婦の自己肯定感が下がる理由と対処法:まとめ

専業主婦で金銭的に稼いでいないからといって、自己肯定感を下げる必要はありません。
あなたは家族の愛と豊かさを巡らせる存在です。

旦那さんが稼いでいるのも子供が元気なのも、全てがあなたのおかげとは言いません。
でも、あなたがいなくなったら、家族は立ち行かなくなるのではないでしょうか。

ぜひ、自分を労る時間を作って、自分にもその優しさを向けてあげてくださいね。

もちゆめ

いつもありがとう♡

この記事のまとめ

  • 専業主婦は「終わりのない仕事」をしているから達成感を得にくい
  • 比較や評価の少なさが、自己肯定感を下げる原因になる
  • 「今つらい」と感じる自分を否定せずに受け入れることが第一歩
  • 小さな“できたこと”を認める習慣で、自信は少しずつ戻る
  • あなたの優しさを、あなた自身にも向けてあげよう

-心理